就労継続支援B型事業所の特徴は、雇用契約を結ばずに働き、作業してできた商品の成果報酬として「工賃」を得るということです。障害や難病を抱え、何らかの理由で雇用契約を結ぶことができない人が働き、いずれは雇用契約を結んでしっかりと働くことができるように訓練をするための場でもあります。

就労継続支援B型事業所の定員

事業所の定員は20~30名に設定されている場合が多く、40名や50名といった大規模な就労継続支援B型事業所は全国でもほとんどありません。そのため、人気の事業所や人口の多い地域では定員を超過してしまっている事業所もあり、利用を希望してもなかなかスムーズに事業所が見つからないという人もいます。

しかし、実は定員が超過している事業所と同じくらいの割合で定員割れしている事業所もあります。これは、決して人気がないからということではなく、人口の少ない地域であることや、少し遠方であることなどが理由です。

就労継続支援B型の工賃

就労継続支援B型では給料という形ではなく、作業をした分の報酬として「工賃」が支払われます。平成29年度の厚生労働省の調査では、就労継続支援B型の工賃の平均月額は15,603円となっており、あまり高い金額であるとは言えません。

工賃は労働契約を結んだ給料ではないので、国が定めた最低賃金を上回る必要がなく、基本的にはそれを下回る金額となってしまいます。しかし、現在は障害や難病を抱える人も自立した生活が送れるようにと、工賃を引き上げる取り組みが始まっていますので、今後少しずつではありますが、工賃が上がっていくことに期待ができそうです。

就労継続支援A型への移行

就労継続支援B型事業所では、いずれ就業すること目的とした訓練が行われています。そのため、訓練を積みステップアップとして雇用契約を結んで給料を得る就労継続支援A型への移行や、企業への就職が決まれば就労継続支援B型事業所を卒業していくこととなります。

現在の就労継続支援A型事業所への移行があった事業所は全体の2割以下です。しかし、企業への就職が決まった利用者がでた事業所は全体の約4分の1と、比較的割合が大きく、訓練を経て多くの利用者が企業で働けるようになっていることが分かります。

まとめ

現状の就労継続支援B型事業所での工賃では、利用者が自立した生活を送るということはなかなか難しいかもしれません。しかし、工賃引き上げの取り組みや、企業への就職率をみれば、就労継続支援B型事業所でしっかり訓練をすることで未来への希望が十分に持てることが分かります。就労継続支援B型は、金銭を得ることが一番の目的ではなく、今後のための訓練が最大の目的だと考える必要があります。